私は現在36歳で、これまで転職活動を3回経験しキャリアアップをしてきました。
また、たくさんの転職エージェントを利用し、転職活動のたびに助けられてきました。
私自身転職活動を始めるにあたり、一番最初につまづいたのが
「転職活動ってどうやったらいいの?」
ということ。
「転職=書類選考、面接で合格したら内定」という大枠はわかっていたものの、
- 転職活動ってどういう流れで進むの?
- どの転職エージェントに登録するの?
- どうやって求人を探すの?
- 職務経歴書の書き方は?
など、分からないことだらけだったことに気が付きました。
今回は、私のこれまでの転職や転職相談にのってきた経験から、「転職活動のやり方、準備方法、面接から内定、退職までの流れ」を徹底解説していきたいと思います。
こちらの記事では、
- 転職活動の大枠をつかめる
- 転職活動への不安が減る
- 転職への一歩を踏み出せる
ようになる内容をまとめました。
これから転職活動を始める方、始めようかと悩んでいる方はぜひ一通り目を通してみてください。
平均的な転職活動期間は?【平均3~6か月】
転職活動には「自己分析~書類作成」「転職エージェント、転職サイト登録~応募企業探し」「応募、書類選考、面接」「内定~入社」という4つの段階があります。
それでは、実際の転職活動はどのくらいの時間がかかるのでしょうか。
結論から申し上げると、転職活動の開始から終了までは「平均3~6か月」ほどかかります。
先ほどの転職活動の4段階においてかかる時間は以下の通りです。
転職活動にかかる期間
- 「自己分析~書類作成」 2週間
- 「転職エージェント、転職サイト登録~応募企業探し」 1週間
- 「応募~面接」 1~2か月
- 「内定~入社」 1~3か月
特に初めての転職の場合は、転職活動のやり方、書類の作成、転職エージェントの登録などに時間がかかります。
「〇月までに絶対転職したい!」という方は、期間を逆算しながら転職活動を進めてください。
また、「働きながらの転職活動」か「辞めてからの転職活動」かによってもかかる時間が大きく変わってきます。
転職活動は「働きながら」「辞めてから」どちらがおすすめ?【おすすめは働きながら】
転職活動は「働きながら」か「辞めてから」のどちらかのタイミングで開始します。
実は、それぞれにはメリットとデメリットがあります。
ここでは私が転職活動で感じた一番のメリット・デメリットを紹介します。
↓ 転職活動を働きながらするか、辞めてからするかそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説した記事はこちら。
-
転職活動は働きながら?辞めてから?メリット・デメリットまとめ【結論:働きながらがおすすめ】
続きを見る
働きながらの転職活動の一番のメリット・デメリット
働きながら転職活動をする一番のメリット、デメリットは以下の通りです.
【一番のメリット】
・収入がある安心感
【一番のデメリット】
・時間が足りない
働きながらに転職活動を開始する最大のメリットは、「収入がある安心感」。
収入があることで心に余裕が生まれますし、今の会社に残るという保険も掛けられるので、安心して転職活動ができます。
内定後も強気に交渉もできるので、収入アップにもつながります
逆に一番のデメリットは「時間が足りない」こと。
働きながらの転職活動は、かなり大変です。
書類作成から始まり、複数社に応募すれば「面接日程調整×10回、実際の面接×10回」など当たり前のように発生します。
すべて自分で調整するのはかなり大変ですので、働きながらの転職活動は挫折する人が多いです。
転職活動の作業を一部アウトソーシングして効率に転職活動を進めたい方は、後述する「転職エージェントの積極的な活用」を検討してみてください。
辞めてからの転職活動のメリット・デメリット
一方で、仕事を辞めてから転職活動を進めるメリット・デメリットは以下の通り。
【最大のメリット】
・時間とに余裕がある
【最大のデメリット】
・収入がないことへの不安、焦り
仕事を辞めてからの転職活動は、働きながらの転職活動と真逆。
十分な時間があり、心に余裕をもって転職活動にできるのが最大のメリットです。
職場の人間関係で悩んでいる、働くのがつらいと感じている方は一度その環境から離れた方が転職活動をスムーズに進められるはずです。
一方で、最大のデメリットは「収入がないことへの不安、焦り」が生まれること。
焦って自分の希望しない企業への転職を決めてしまうこともあるので注意が必要です。
逆に副業やある程度の生活防衛資金がある方は、退職後落ち着いて転職活動を進めてもよいと思います。
実際の転職活動の進め方・流れ
ここからは実際の転職活動の進め方・流れを私の経験をもとにご紹介していきます。
準備.転職活動をするか決める
実際に転職活動を始める前に、まず「転職活動をするかどうか」を決めることになります。
みなさんが「転職活動を始めたい」と思った動機は何でしょうか。
転職の動機
・収入アップしたい
・人間関係がつらい
・働き方を変えたい
・テレワークをできる職場に行きたい
・やってみたい仕事がある
・会社の経営状況がつらい
・業界に未来が無い
たくさんの理由があり、それらすべてが転職するのに十分な理由です。
しかし、転職活動は意外と大変です。
職務経歴書を作成し、面接をする。
不合格通知をもらって自己の評価に打ちのめされることもあるでしょう。
それでも、転職活動を続けるには「今を変えたい」という強い意志と思いが大切です。
10年後の自分を想像できますか?
転職活動をやり遂げるには、「10年後の自分の人生を想像できるか」がポイント。
10年後の自分
自分が自分らしくあれるか
家族との時間を過ごせるか
笑顔で人生を楽しんでいるか
転職は自分の人生を変えるための「手段」。
10年後の自分と家族のために、今を変えるための手段が転職なのです。
これからの10年、今の会社に居ることで幸せを得られるのなら、転職は必要無いかもしれません。
でも、少しでも不安を感じ「今を変えたい」と感じたのなら転職活動を始めてみましょう。
本を読んでモチベーションを上げよう
本を読んで、転職活動へのモチベーションを上げるのも大切です。
私自身もたくさんの本を読み、折れそうになる心を立ち直らせ、「何としても転職を成功させる」と思い転職活動を継続しました。
最近では転職が当たり前になり、多様なバックボーンを持った方々から転職活動に関する様々な本が出版されています。
Title
- 転職のノウハウ
- 転職とキャリア
- 転職と副業
まずは転職活動を始める前に転職の知識をインプットし、転職活動へのモチベーションを上げてみましょう。
↓ 私が転職活動の時に読んでとても役に立った本はこちらの記事にまとめてあります。
-
転職を考え始めた方、転職するか悩んでいる方に読んでほしい本 6冊
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1.「自己分析~書類作成」の進め方・流れ
転職活動では、まず初めに「自己分析~書類作成」をしていきます。
自己分析
自分を知ること
(自分のスキル・経験・キャリアの棚卸)
書類作成
自分の魅力を企業へアピール
(自己分析の情報を職務経歴書・履歴書にまとめる)
実は、転職活動においてこの「自己分析」と「書類作成」が合否を分ける大切なポイントだと感じています。
それではその理由を順を追って説明していきます。
自己分析をする【まず、自分を知る】
自己分析は転職活動で最も重要な作業のひとつです。
自己分析には「自分の適性を分析」するものと「自分の強みを分析」するものの2つがあります。
自分の適性を分析
・仕事=どんな仕事をしたいか
・条件=どんな条件をかなえたいか
・環境=どんな職場環境が望ましいか
自分の強みを分析
・自分がどのようなキャリアを歩んできたか
・キャリアの中でどんな経験をしてきたか
・その結果どのようなスキルがあるか
適性を知り、これまでのキャリア・スキル・経験を棚卸することで、自分の目標、魅力、強みが明らかになります。
まず、自分を知ること。
これを徹底することで、結果として「職務経歴書」や「面接」の質が飛躍的に向上します。
結果として書類選考・面接突破率が上がりスムーズに転職活動を進められるはずです。
自己分析ツールを試してみよう
自己分析が初めて、または少し苦手と思う方は自己分析ツールを使ってみてください。
結果をみて自分の傾向を把握すると、その後の深堀もしやすくなります。
自己分析ツールは様々な転職エージェントから提供されています。
特にdudaの自己分析ツールは精度も高く使いやすいのでおすすめ。
職務経歴書・履歴書の作成【自分の強みをアピール】
職務経歴書と履歴書はこれまでの自身のキャリアと経験、スキルを企業に伝えるための書類のことです。
つまり、
職務経歴書・履歴書の出来=書類選考の合否
となります。
(特に転職活動では職務経歴書が重視されています。)
職務経歴書には、先ほど自己分析で明らかにした「自信の強みを分析」した内容を書いていきましょう。
職務経歴書を書くときのポイント
- 自分が即戦力になれること
- そのためのスキル・経験があること
- 具体的な経験と結果
この3点がポイントにして「自分の強み、魅力をアピールできる」職務経歴書をつくっていきましょう。
さらに、次で解説する「求人票から企業の課題(ニーズ)を読み取った職務経歴書」を作成すれば、より書類選考の通過率を上げることができます。
求人票から企業の課題(ニーズ)を読み取る【課題解決できる力をアピール】
書類選考通過率を上げるには「企業の課題(ニーズ)にあわせた職務経歴書」づくりが何より重要です。
私も中途採用を担当してきましたが、人事担当者が気になる職務経歴書は
「この人を採用したら会社の問題解決しそう」
と思えるもの。
そのためには、求人票から企業の課題(ニーズ)を読み取る必要があります。
- その会社の課題(ニーズ)は何か
- 課題を解決するには何が必要か
- 課題を解決できる自分の経験・スキルはどれか
「相手のニーズを把握し、解決策を提案」した職務経歴書。
採用担当者の目に留まらないわけがありません。
手間はかかりますが、会社ごとに職務経歴書を分けて作成できればベストです。
↓ 求人票を読み込んで書類選考・面接合格率を上げるための具体的な方法はこちらの記事で解説しています。
-
求人票がすべて!書類選考通過、面接で合格するための求人票の読み方3つ
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2.「転職エージェント、転職サイト登録~応募企業探し」 の進め方・流れ
自己分析と職務経歴書の作成が終わったあとは、
- 転職エージェント、転職サイトへの登録
- 応募企業探し
をしていきます。
ここでは、転職活動の強い味方である「転職エージェント」とつながりをつくり、転職活動をよりスムーズに進めつつ、応募企業探しをしていくタームです。
私の経験上、転職エージェントの活用が転職成功のカギ。
徹底的に使い方を研究して、有利に転職活動を進めましょう。
転職エージェント、転職サイトに登録
転職活動開始するにはまず、転職エージェント・転職サイトに登録しましょう。
登録することで、以下の3つができるようになります。
- プロに転職の支援をしてもらえる
- 求人の紹介を受けられる
- 求人を検索できるようになる
転職エージェント、転職サイトに登録しなければ転職活動は始まりません。
ただし転職エージェントにはそれぞれ特徴があります。
年収、年齢、職種、それぞれに合ったエージェントを探すことが大切ですが、たくさんあって分かりにくい。
↓ 以下では私が実際に使って役に立った転職エージェント、転職サイトを年代別にまとめています。転職エージェント、サイト登録の参考にしてみてください。
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【30代向け】実際に使ってよかった転職サイト、転職エージェント
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【20代向け】実際に使ってよかった転職サイト、転職エージェント
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【第二新卒向け】実際に使ってよかった転職サイト、転職エージェント
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転職エージェントと転職サイトの違い
転職活動では、「転職サイト」と「転職エージェント」に登録し求人検索、応募をしていきます。
それぞれの特徴とおすすめな方は以下の通り。
転職エージェント | 転職サイト | |
特徴 | ・プロが転職活動をサポート。 | ・すべて自分で進める。 |
こんな方に おすすめ | ・効率的に転職活動を進めたい。 ・初めての転職なのでサポートが欲しい。 ・転職活動が不安。 | ・自分のペースで進めたい。 |
主な違いは以下の通り。
- 転職エージェント → プロのサポートを受けながら転職
- 転職サイト → 求人探しから入社まで、すべて自分で完結させる
転職活動はすべて自分で進めようとするとかなりの労力と時間がかかります。
効率的に進めたい方、初めての転職や転職活動に不安を感じている方は「転職エージェントへ登録」し、プロの支援を受けるのがおすすめです。
転職エージェントを徹底的に活用しよう
転職エージェントに登録するとプロのキャリアアドバイザーの転職支援を受けられます。
キャリアアドバイザーの支援内容
- キャリア面談(自己分析補助)
- 職務経歴書、履歴書の添削
- 面接の対策
- 応募企業に推薦状を書いてくれる
- 年収の交渉
- その他転職活動全般を支援
キャリアアドバイザーはとにかく転職全般を支援してくれます。
その中でも、「キャリア面談(自己分析の補助)」、「職務経歴書、履歴書の添削」は特に転職初期のつまづきポイントですので、フォローがとてもありがたく感じるはずです。
また、応募時に推薦状を書いてくれるため、本来職歴や学歴などではじかれてしまう求人も書類選考の通過率が上がることがよくあります。
自己応募では難しい内定後の年収交渉も代行してくれ、年収アップも期待できます。
このように、転職活動では転職エージェントを徹底的に活用することが内定獲得への近道になります。
特に初めての転職活動や30代以上の転職活動では「転職エージェントへの登録と活用」が必須レベルです。
↓ 私が実際の転職活動で、転職エージェントをどのように活用したかをまとめた記事はこちら。
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転職エージェントの使い方を徹底解説【転職活動期間の短縮・年収アップ】
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転職エージェントの掛け持ちは必須
転職エージェントは「掛け持ちが必須」です。
何社も登録するのは手間だな…
と思う方もいるかもしれませんが、転職エージェントの掛け持ちはメリットばかり。
掛け持ちのメリット
- たくさんの非公開求人に出会える
- 特定の転職エージェントにしか掲載されていない仕事に出会える
- より多くのオファーをもらえる
- 自分に合ったキャリアアドバイザーに出会える
- 履歴書・職務経歴書の質がものすごく上がる
- たくさんのフィードバックで自分を磨ける
- 転職エージェントの得意な業界、職種で支援してもらえる
様々なエージェントを掛け持ちすることで、多くの求人、オファーに出会える可能性が高まります。
私は最大12社登録しましたが、可能であれば大手3~4社ほどは登録しておくのがおすすめです。
↓ 転職エージェント掛け持ちのメリットを紹介した記事はこちら
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転職成功への最短ルート!?複数の転職エージェントを掛け持ちするメリット7つ
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↓ 年代別のおすすめ転職エージェントはこちら
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付き合ってはいけない転職エージェントもいる
実は、付き合ってはいけない転職エージェントとキャリアアドバイザーもいます。
私はこれまで12社の転職エージェントに登録してきましたが、その中で数名、どうしても合わないキャリアアドバイザーがいました。
付き合ってはいけないエージェントの特徴
- そりが合わない
- 特定の求人をゴリ押ししてくる
- 求人提案数が少ない
- 書類添削が適当
- メール、電話の連絡が遅い
- 得意業界や職種がかたよっている
このようなキャリアアドバイザーに出会ったしまったら、すぐにチェンジをしてもらうのがおすすめです。
転職活動はストレスのかかる活動です。
転職のストレスを軽減してくれるのが、転職のプロであるキャリアアドバイザーの本来の役割です。
その転職エージェントにストレスを感じていては元も子もありません。
早めに見切りをつけて前に進むことをおすすめします。
↓ 付き合ってはいけない転職エージェントの特徴をまとめた記事はこちらです。参考にしてみてください。
-
こんな転職エージェントとは付き合うな!チェンジした方がいい6つの特徴を紹介。
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応募企業探し
転職エージェント、転職サイトに登録した後は、実際に応募する企業を探します。
応募企業の探し方は2種類
応募企業の探し方
- 転職エージェントのおすすめ求人から選ぶ
- 転職サイトで自分で探す
以下では2つの求人方法について詳しく解説していきます。
①転職エージェントのおすすめ求人から選ぶ
転職エージェントに登録した場合は、キャリアアドバイザーが求職者の経歴や希望に沿った企業を紹介してくれます。
メリット
- 自分で求人を探す手間が省ける
- 経歴に沿った求人なので合格率が高くなる
- 書類選考、面接後のフォローがある
まず、転職エージェントがおすすめ求人を紹介してくれるので、求人を探す手間が省けます。
また、紹介される求人は自身の経歴に沿ったものなので自然と合格率は高くなります。
さらに、紹介してくれる企業にはエージェントがパイプを持っており、推薦状の送付や面接後のフィードバックなど、合格率アップのためのフォローが期待できます。
デメリット
- 紹介される求人が少ない
- 異業種、異職種の求人には出会いにくい
一方、新しい業界にチャレンジしたいと考えている方は、紹介求人数が少なく物足りなく感じることも。
合格率の高い求人をおすすめするので、難易度の高い異業界、異業種の求人紹介は少なくなりがちです。
特に紹介される求人数の少なさに不安を感じた方は、次にお話しする「転職サイトでの求人検索」も一緒にやってみてください。
②転職サイトで自分で探す
もう一つの方法は、「転職サイトを使い希望の求人を検索する」をというもの。
- 業界
- 職種
- 仕事内容
- 地域
- 年収
等の情報をもとに、「転職エージェントサイト内の求人」または「転職サイト内の求人」を検索します。
メリット
- 自分の好きな求人を探して応募できる
自分が興味ある企業の求人を幅広く検索でき、気になった求人に自由に応募できる気軽さもメリットです。
デメリット
- 求人数が多くて絞れない
- 合格率は低くなりがち
求人を検索すると、ものすごく多くの求人がヒットし選ぶだけでも時間がかかります。
また、求人票を見ても「求人が自分の経歴に合っているか」がわからず、どの求人に応募したらよいのかわからなくなります。
また、つい陥りがちなのが「自分の知っている企業へ応募」してしまうこと。
「自分が知っている=皆も知っている有名企業」となると競争倍率も高く、書類選考や面接で不合格になることが多いです。
不合格が続くと転職活動のモチベーションの維持が難しくなるので、応募企業の数やレベルはある程度絞る必要があります。
3.「応募、書類選考、面接」 の進め方・流れ
ここからは実際に求人へ「応募、書類選考、面接」という転職活動の中で最も時間と労力のかかる段階となります。
初めての方はもちろん、久しぶりの転職活動という方もぜひじっくり読んで確認していってください。
求人への応募
応募企業が決まったら、実際に職務経歴書・履歴書を企業へ提出します。
転職エージェント経由なら担当のキャリアコンサルタントが、企業あてに職務経歴書・履歴書・推薦状を送付してくれます。
一方、自分で応募先を選んだ場合は、自身で人事担当者あてに書類を送付することになります。
実は応募方法についてもおすすめのやり方があります。
それは「求人を自分で探して転職エージェント経由で応募」する方法です。
おすすめの応募方法「求人を自分で探し転職エージェント経由で応募」
私が実践してきた中で一番のおすすめの応募方法は、「求人を自分で探し、転職エージェント経由で応募」すること。
自分で応募したい企業を探し、エージェントに推薦状とともに書類提出をお願いする。
これにより
・応募したい企業を自分で選ぶ
・応募企業に、転職エージェントから推薦状を送ってもらう
・企業に応じた書類・面接対策をしてもらえる
・書類選考後、面接後のフォローをしてもらえる
など、応募企業の幅も広がり、さらに転職エージェントからの推薦やフォローも得られます。
自分の担当キャリアアドバイザーに応募希望の企業を伝え、自身と企業の橋渡しをお願いする。
これが私の経験の中で、最も合格率の高い応募方法です。
書類選考
企業への応募と同時に書類選考が始まります。
応募と同時にこの転職活動の中で初めて「自分が評価される側」となります。
- 落ちたらどうしよう…
- またダメだった…
たくさんの不安が押し寄せてくると思います。
ですが、そこで一つ覚えておいてほしいことがあります。
「書類選考は良く落ちるので、あまり気にしないこと」
です。
書類選考通過率は「8~10%」だから、結果は気にしすぎない。
私の担当していたエージェントさんは、
- 書類選考通過率は「約8~10%」
- 合格までには10~20社くらいの応募が必要
とのことでした。
私自身、はじめの頃は書類選考が不合格だった時に「またか…」「自分は必要とされない人間なんじゃないか…」とものすごく落ち込んだことがあります。
ですが、エージェントさんの書類通過率の話を聞いて、
- こんなもんだよね
- 自分とは合わない企業だったんだな
- 面接分の労力を抑えられた
と開き直って前を向くようにしていました。
実際、この後には面接も控えています。
書類選考で心を消耗しすぎないよう注意してください。
面接(一次・二次・最終面接)
書類選考を通過したら、ついに面接の開始となります。
面接では身だしなみや立ち居振る舞いが見られているのはもちろんのこと、自己PRや志望動機、転職理由など様々な質問が投げかけられます。
自身の魅力を十分にPRできるよう、事前にポイントを押さえ、徹底的に準備しておく必要があります。
実際に聞かれる質問
私が実際の面接で聞かれた質問のなかで、特に多かったのは以下の6つです。
転職面接で聞かれた質問
- これまでの経験と実績(自己PR)
- 転職の動機
- 逆質問
- 志望動機
- 他社の選考状況
- 希望条件
こちらの6つはほぼ100%聞かれるので、転職エージェントにも相談しながら回答を準備しておきましょう。
↓ こちらの記事で、私が実際に面接で聞かれた質問と対策を紹介しています。
-
【転職・中途採用】一次面接で聞かれる質問と対策まとめ
続きを見る
面接で確認されるポイントは「即戦力」「定着性」
実際の面接では様々な質問に答えていくことになります。
様々な質問が飛び交いますが、確認されるのは以下の2点。
面接官が確認したいポイント
- 即戦力 (スキル・経験で貢献してくれるか)
- 定着性 (長く働いてくれるか)
企業は、自社の課題を解決してくれる即戦力を求め、その先長く働いてくれることで新たな採用コストを抑えようと考えます。
そのため、質問の回答には自身が「即戦力」であること、長く働ける「定着性」が高いことを伝えるのが重要です。
↓ 面接対策はこちらの記事でまとめています。
-
【面接合格】自己紹介(自己PR)の方法と対策を紹介
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面接官に応じたアピールの方法
面接では面接官ごとにアピールする内容が異なります。
主な面接官は「部門責任者」「人事責任者」「経営幹部(役員・社長)」の3種類。
実は、それぞれの面接官ごとに面接で確認したいことが決まっています。
面接官ごとの聞きたい内容
- 部門責任者 → 即戦力かどうか(スキル・経験を聞きたい)
- 人事責任者 → 定着性が高いか(ストレスに強いか、長く働けるか)
- 役員・社長 → 事業に共感してくれるか(ミッション、経営理念への理解)
転職エージェント経由で応募していれば事前に面接担当者がわかります。
どの役職の方が面接官になるかを知ったうえで、面接官に合った回答を準備して置くのがおすすめです。
面接の結果連絡が遅い!
面接終了後は「結果が来なくて不安」になります。
転職活動中で最もドキドキするのは、間違いなくこのタイミング。
特に1週間近く結果通知が来ないと、「落ちたのでは」と四六時中結果が気になり仕事も手につかなくなります。
(私も、職場のトイレでいつも「面接 結果 遅い 理由」と検索していた記憶があります。)
ですが、安心してください。
私のこれまでの経験から言えるのは、「結果通知が遅い=不合格」ではないということ。
- 結果通知は合否に関わらず1~10日の間に届く
- 遅くなる理由は、「募集企業側の選考作業の遅れ」
なことがほとんどです。
私の場合、2日で不合格通知が来たり、10日後に合格通知が来たこともあります。
巷で言われている、連絡が「早いと合格」「遅いと不合格」ということはありませんので、あまりストレスを感じずに待ちましょう。
↓ 面接結果が来るタイミングや遅くなる理由を解説した記事はこちら。
-
【遅くても大丈夫】転職一次面接の結果がこない?通知タイミングと通知が遅くなる理由
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4.「内定~入社」 の進め方・流れ
最終面接が終わったあとは、「内定~入社」フェーズとなります。
内定が出るとほっと一息つきたくなりますが、転職活動は終わりではありません。
内定の受諾や退職手続きなど、実際にはまだまだやらなければならないことがたくさんあります。
内定通知が来る
最終面接後に内定となった場合、内定通知が届きます。
転職エージェント経由での応募なら転職エージェントから、自分で申し込んだなら企業の人事担当者からメール、電話で内定通知が来ます。
内定が出るとそれだけでほっとしてしまいますが、必ずあることをやってほしいと思います。
それは「年収交渉」です。
年収交渉
内定が出たら必ず年収交渉を行いましょう。
理由は、企業側が「少しでも年収を抑えて採用したい」と思い年収を提示している可能性があるからです。
年収交渉は「内定~採用通知書」をもらうまでのわずかな期間しかできません。
「せっかく採用してくれたのに年収交渉なんて」等と思わず、しっかり交渉していきましょう。
年収交渉の流れ
- 転職エージェントに連絡(または企業に直接連絡)
- 希望年収と比較
- 他社の提示年収と比較
まずは転職エージェントに連絡し、年収交渉してほしいと伝えます。
(自分で申し込んでいた場合は、人事採用担当者に直接連絡します。)
提示された年収が希望年収を下回っていた場合は、希望年収までの引き上げができないかを確認してもらいます。
また、他の企業から内定が出ている場合は提示された年収を必ず伝えましょう。
複数社の内定が出る求職者にはそれだけ価値があります。
また企業側も「別の会社に採られたくない!」と思いが年収がアップする可能性が高くなります。
私も2社同時に内定が出ていたこともあり、転職エージェントがかなり頑張って年収交渉をしてくれました。
結果、数十万円アップにつながったので、年収交渉をしてよかった感じた瞬間でもありました。
オファー面談
年収交渉が終わったあとは「オファー面談」が行なわれます。
オファー面談では労働条件の最終すり合わせを行います。
オファー面談で確認する内容
- 労働条件
- 業務内容
- 勤務地
- 年収
- 福利厚生、社内制度
等の情報を確認していきます。
内容に納得できない部分、疑問があればその場でしっかり確認してください。
(オファー面談内容にO.K.してしまうと、その後訂正ができませんので注意してください)
オファー面談の内容を確認後に入社意思が固まれば、一週間以内に内定承諾の意思を表明しましょう。
採用通知
オファー面談を承諾したら、採用通知書が届きます。
改めてオファー面談に話した内容と違いが無いかを確認しましょう。
これをもって正式に採用となります。
長かった転職活動の9割がここで終了となります。
お疲れさまでした!
退職手続き
採用通知の確認ができたら、現職の退職の準備に入ります。
退職の準備
- 退職願の提出
- 引継ぎ
- 保険証、会社支給品の返却
- 年金手帳、雇用保険被保険者証、源泉徴収票、離職票、退職証明書の受け取り
退職には多くの事務作業がありますので、時間に余裕をもって計画的に実施してください。
特に円満退社のために、仕事の引き継ぎはしっかり行なってください。
また、転職先の企業名は入社まで誰にも伝えないようにしましょう。
同業界への転職の場合は、現職の評判などが共有されることもありますので注意してください。
入社までの過ごし方
転職先に入社するまでに、有休消化で時間に余裕がある方もいらっしゃると思います。
転職経験者としては、その空いた時間を有効に使って次の会社での勤務をスムーズに進めてほしいと思います。
- 入社後に必要になるものの準備
- 事前学習
- 旅行、家族との時間
- 規則正しい生活で心身を整える
入社後に必要になる洋服や、文房具、小物などはこの時間を使って準備してしまいましょう。
また、転職先の業務のための学習を選考してやっておくと、落ち着いて業務開始できます。
家族との時間を大切にしたり、旅行に行って思い出作りなど、これまでできなかったことを楽しむのもいいですね。
特に大切なのが、規則正しい生活で心身を整えること。
転職直後は新しい環境、新しい仕事に慣れるまでかなりのストレスを感じます。
健康な体で、これからの新しい生活に備えておきましょう。
まとめ
本記事では転職活動の流れをまとめ、紹介してきました。
転職活動は事前準備から入社まで数多くの行程があります。
転職の目的は何か、転職してどうなりたいか。
転職は未来をつかむための「手段」です。
将来の自分の生き方を想像しながら、一歩ずつ転職への道を進んでいきましょう。
転職活動を始めようとするみなさんに、少しでもこの記事が手助けになれば幸いです。