私は36歳で働きながら転職活動をして無事に内定を獲得しました。
そんな私が、転職活動を始めた時に全く分からなかったのが、
- 働きながら転職活動
- 仕事を辞めてから転職活動
のどちらがおすすめなのかということでした。
転職活動をしたことがない身としては、それぞれの違いは「お金をもらいながら転職活動をするかどうか」くらいの違いしか分からなかったのが本音です。
それでは実際にどちらを選んで転職活動を進めるのがおすすめなのでしょうか。
今回は、私の転職経験と転職相談に乗ってきた経験を踏まえ、「働きながらと、仕事を辞めてから、それぞれの転職活動のメリット・デメリット」を紹介していきたいと思います。
これから転職活動を始める方、転職活動をするか悩んでいる方にぜひ参考にしていただければと思います。
結論:働きながらの転職活動がおすすめ【生活防衛資金と目標があれば、退職後でもO.K.】
これまでの転職経験と転職相談に乗ってきた経験から分かるのは、
働きながらの転職活動がおすすめ
なこと。
最大のメリットは「安定収入があること」
働きながらの転職活動の最大のメリットは「安定収入がある」ことです。
収入があるだけで心は安定するし、じっくりと企業選びができます。
一方で収入がなくなると、人間だれしもが焦り、正常な判断ができなくなりがち。
行きたくもない会社、やりたくもない仕事を選んでしまう可能性も。
せっかく頑張って転職しても、幸せになれなかった。
こうならないためにも、働きながら一定の収入がある状態で転職活動を進めるのがおすすめです。
↓ 転職活動スタートのためにはまず「転職エージェントへの登録がおすすめ」です。私が実際に使って役に立った転職エージェント、転職サイトをこちらの記事で紹介しています。
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転職は「手段」。自分らしく生きていける場所を見つける。
間違えてはいけないことは、転職はあくまで自分の人生を好転させるための「手段」ということ。
自分らしく、生き生きと働けるか。
転職という手段を使って、もっと自分らしく生きていける人生を手に入れる。
そのための努力が転職活動なんです。
決して内定をもらうことが目的にならないようにしてくださいね。
生活防衛資金と目標があれば退職後の転職もアリ
生活防衛資金と目標(やりたいこと、夢)があるなら退職後の転職がおすすめです。
働きながらの転職活動は「安定収入」がメリットでした。
逆にお金に不安が無い、副業収入である程度暮らしていけるのであれば、退職後じっくりと転職活動をする方がいい場合もあります。
私の知り合いでは「プログラミング学校に通う」「世界一周する」「専門学校で学び直す」など様々理由で一度仕事を離れ、その後別のキャリアの仕事に就いた方もいます。
共通していたのは「これまでしっかりお金をためていたこと」と「やりたいことがある」こと。
お金の不安がないことで、新しい挑戦に踏み切れるんですね。
- お金に不安が無い
- かなえたい目標
があれば退職後の転職活動は十分理にかなっているといえます。
働きながら転職活動をするメリット・デメリット
ここからは、私の転職経験と転職相談に乗った経験から、「働きながら転職活動をするメリット・デメリット」を紹介していきます。
働きながら転職活動をするメリット5つ
メリット
・安定した収入を得られる
・仕事のブランクが無い
・今の会社を続けることもできる
・希望条件に合う求人を粘り強く探すことができる
・転職に伴う税金・年金・社会保険の手続きを自分で行う必要がない
働きながら転職活動する最大のメリットは「安定した収入を得られる」ということ。
これは私自身もそうでしたし、転職相談を受けた方も同意見でした。
収入の心配がないことで、焦らず、じっくり転職活動を続けられ、希望の会社を粘り強く探すことができます。
また、「今の仕事を続けられる」という保険をかけている点もより安心できるポイントです。
退職後の諸手続き(税金・年金・社会保険)は意外と手間がかかるので、これらをしなくてよいこともメリットですね。
働きながら転職活動をするデメリット5つ
デメリット
・仕事と転職活動のスケジュール調整が大変
・保険をかけている分、転職活動がおざなりになる
・転職が会社にばれる、引き止めに合う
・スキル・資格の勉強の時間が取れない
・早期採用の求人に応募できない
働きながら転職活動をする最大のデメリットは「スケジュール調整が大変」なこと。
仕事の合間に面接をしたり、家に帰ってから職務経歴書を作成したりと、転職活動は仕事とプライベートの時間を圧迫します。
またその忙しさから、「最悪、今の会社で働けばいい」という気持ちが働き、途中で転職活動をやめてしまう方も多いのが事実です。
会社に転職活動がばれるリスクもあります。
急な欠勤や早退が増えたり、仕事の様子、友人との会話などから転職活動がばれてしまう。
結果、その会社に居ずらくなったり、強烈な引き留めにあったりして転職活動を続けられなくなる方も見てきました。
異業界、異業種転職の場合「スキル・資格の勉強」も並行するのでより時間的余裕がなくなります。
退職時期が不明なため、「即戦力」「早期採用」を求めている会社からは内定をもらうのが難しくなることも。
在職中の転職活動は、思いのほかデメリットも多いんです。
仕事を辞めてから転職活動をするメリット・デメリット
それでは、仕事を辞めてから転職活動をするメリット・デメリットにはどんなものがあるでしょうか。
仕事を辞めてから転職活動をするメリット5つ
メリット
・転職活動に当てられる時間が増える
・人間関係の悩みから解放される
・自分の人生を一から見直す時間をつくれる
・資格、スキル取得のための時間が増える
・失業手当や早期再就職支援金など公的支援を受けられる
仕事を辞めてから転職活動を行う最大のメリットは「転職活動に当てられる時間が増える」こと。
転職活動は「企業探しと応募」「書類選考」「面接(2~3回)」とたくさんの段階を進めていかなければなりません。
転職活動一本に集中でき、心にも余裕が生まれます。
職場の人間関係で悩んでいた場合は、悩みから解放され心身ともにリフレッシュする期間にもなります。
「仕事や人に縛られていた人生」を見つめ直し、本当にやりたかったこと、自分らしく生きる方法を探すのもとても大切なことです
また、仕事に活かせる「資格」「スキル」の取得に時間を当てることもできます。
また、国のセーフティーネットとして「失業保険」や「早期再就職支援金」が準備されています。
最大6か月近くにわたり収入が得られれば、余裕をもって転職活動を進められます。
仕事を辞めてから転職活動をするデメリット5つ
デメリット
・収入が途絶えることへの焦り、不安
・希望しない企業へのを受諾してしまう
・不採用の時のストレスが大きい
・働く意欲が無くなっていく
・家族に不安を与えてしまう
仕事を辞めてから転職活動をする最大のデメリットは「収入が途絶えることへの焦り、不安」が生まれことです。
収入がなくなることで、時間はあるがお金はない状態になります。
ある程度の生活防衛資金、副業収入などが無い場合、心の余裕は少しずつ失われてしまいます。
お金・心に余裕がなくなると、「安易な意思決定」をしてしまいがちです。
本来希望していなかった企業でも「早く働きたい」「安心が欲しい」と思って内定を決めてしまい、入社後のギャップに悩む方も多いです。
また、働かない期間が長くなることで社会からの疎外感が強くなり、働く意欲が失われていきます。
その様子を家族が見て、不安を感じさせてしまう可能性も十分にあります。
年代別、転職活動をスムーズに進めるためのおすすめポイント
転職活動を「働きながら」「辞めてから」どちらでスタートするかは、年代によっても変わってきます。
今回は20代、30代、40代の各年代で注意するポイントを解説します。
20代の転職の場合
20代はビジネスマンとしてのキャリアも浅い時期。
長期の離職は「責任感が無いのでは」「キャリアを積んでこれなかったのでは」と思われてしまう可能性が高いです。
できるだけ、在職中に転職活動を進めるのがおすすめです。
一方で、「資格・スキル獲得のための勉強」「海外留学」など、明確な理由がある場合は離職期間があっても問題にはなりません。
30代の転職の場合
30代はビジネスマンとしてキャリアを積み、成熟してきた年代。
即戦力採用が基本となるため、「いつ入社できるか」が重要です。
入社日が不明確な場合は選考で不利になるため、最終面接直前には明確な入社日を伝えられるようにしましょう。
引き継ぎ準備を進めておく、もしくは最終選考に進んだあたりで退職の申し出をする流れを想定しておいてください。
40代の転職の場合
40代の転職は長引きやすいのが特徴。
収入が途絶えることへの不安を極力抑えるため、在職中の転職活動開始がおすすめです。
「夫婦のダブルワーク」「子育てが終わっている」など収入や心身面に不安が無いなら、退職後じっくりと転職活動を進めたるのがおすすめ。
結果的に、希望の仕事につける可能性は高まります。
まとめ
今回は「働きながらの転職活動」「仕事を辞めた後の転職活動」それぞれのメリット・デメリットを紹介してきました。
どちらの場合でも善し悪しがあり、自分の生き方ライフスタイルに合うものを選択することが大切になってきます。
転職活動は人生を好転させるための「手段」であり、転職することが目的になると入社後のギャップに悩んでしまいます。
紹介してきたメリット・デメリットと自身の性格、目標を照らして、自分に合った転職活動を進めてみてください。
みなさんの転職活動が無事に進みますように。